個別最適学習プログラム「SOLE」SOLEで
できること

~ お子様の特性に合わせた進路選択をご提案 ~

受験の志望校選びは偏差値ではなくマッチングが重要!

中学受験、高校受験での志望校選びは、誰しも悩みや迷いは尽きないものですよね。
特に発達に凹凸があるお子さんであればなおさらです。

発達支援の必要な受験生をお持ちの保護者様から、下記のようなご質問をお受けすることがあります。
「うちの子にあった学校を紹介してください」「合格できる学校はどこですか?」

その際に以下をお聞きしています。
「お子さんの将来の目標はどのようなことですか?」
そのための「今」と「次」、そしてそれをつなぐために何が必要かを考えましょう!

どう突破するの?
目標を達成できる学校
将来の目標

「今のお子さんの得意と苦手は?」「苦手を乗り越えるために必要なことは?」
その戦略を与えてくれるのが、発達検査から導きだされるSOLEプログラムです!

具体的には、志望校選びには次のようなポイントが重要です。今回は高校受験に焦点をあててご紹介していきます。

point 1
お子様自身が行きたいと思える学校
(通学環境、学校設備、校則など)

このポイントについては、全てのお子さんとって一番重要です。
学校案内や先輩情報だけでなくオープンスクール等に必ず参加して学校の様子を必ずお子様自身が見ることが大切です。
通学経路や交通機関の混み具合も出来れば実際の通学時間帯で確認する事をお勧めします。
また、学習塾などを通して申し入れると、平日の学校見学等も受け入れてくれることもありますので、是非ご相談下さい。

家からの距離、通学の混み具合
通学時間は1時間以内が目安
感覚過敏のあるお子さんは、混んだ電車に乗れない(空間的な圧迫)
聴覚過敏のあるお子さんは、車両内の雑音がつらく感じる
乗り換え回数が多いと混乱する
歩く距離が長い、上り道が多く疲れる(体幹が弱く、体力がない)
学校設備
クーラーが設置されている(暑さに弱いお子さんが多い)
洋式トイレがある(和式トイレは使えない子が多い)
一人で過ごせる空間がある(中庭のベンチ、自習室、フリースペース)
校則
ルールがわかりやすい

point 2
偏差値ではなく、得意な学びを評価する入試スタイル

大阪府立高校の入試も、その教育課程に合わせて様々な入試選抜方法がとられています。(詳細はテトラcocoが毎年開催している「進路説明会」にご参加下さい)
さらに私立高校においては、さらに学校の教育方針に基づき多彩な選抜方法が実施されています。

合否を分ける評価

偏差値上位の「進学校」では、入試当日の学力試験の点数で合否が決まりますが、所謂「進路多様校」といわれる学校では、一律に入試当日の学力試験結果で合否が決まる訳ではありません。
各学校がそれぞれの教育方針に基づき下記のような点を重要視しています。

評定学校生活(テスト結果、提出物の状況、授業態度)の評価である「評定」

  • 私立高校校では、中学3年2学期の評定(5段階評価)の3教科(英数国)または5教科の合計を合格基準にしている学校がある
  • 進路多様校では概ね評定平均「3」(3教科では合計15、5教科では合計27)であれば合格できる
  • 合計点での勝負なので、自分の得意科目で判定してもらえる学校を選択する
  • 評定は提出物がきちんと出されているかどうか が大きなウェイトを占める。テストの点数が取れない場合は、提出物で点数を取ることが必須!
  • 大阪府立高校では、9科目の評定の合計点と入試当日のテストの得点合計で合否判定
  • 偏差値が高⇒低になるにつれ、評定の合計点の占める割合が高くなる
※ “きちんと出す”とは・・・
期限を守る
提出の形式(プリントはノートに貼るのか?ファイルに綴じるのか?/ノートの書き方、ワークブックは〇つけをするのか?しないのか?/わからない問題は解答を写すのか?空けておいていいのか?etc.)
提出の範囲に抜けがない
丁寧な字で書く(読める字で書く)

実力
テスト
日常の学力の目安となる「校内の実力テスト」

  • 最近の動向として、評定だけでなく中3の9月以降の実力テストの合計を合否判定に加えるところが増えてきた
  • 特に偏差値の低い学校でも人気校はこの傾向が顕著
  • 1教科20~30点が最低基準ライン(概ね50点くらいが平均点)
  • 数学の計算、国語の文法、漢字、英語の並び替え、書き換え問題、理科社会の基本用語等がターゲット

特技を
生かす
得意を評価する「部活動の成績」「特技」

  • 部活の成績で推薦入試(近畿大会で上記入賞など、コンクールで入賞)
  • 面接や作文、グループワーク
  • 英検、漢検、数検での優遇

例えば、テストの点数をとるのが苦手なお子様は、ワークブックや授業ノートの提出を期限までに行うことで「評定」を獲得しておくなど、お子様にあった戦略で合格を勝ち取ることができます。
スポーツや芸術分野などの特技を生かして推薦入試で合格するのも戦略の一つです。

SOLEプログラムで「評定3」以上を目指す!

「評定」は「授業態度」+「提出物」で評価されますが、ポイントは「提出物が全て期限内にルールに沿って出される」ことにあります。
提出物とは、学校で使うワークブック、プリント、授業ノートが主な内容です。
これを、指定された全ての範囲をルールに沿って仕上げて期限までに出すには下記のスキルが必要となります。

  • 試験範囲の見通しを持つ
  • 何が提出物になるかを知る
  • 提出のルールを知る
  • 学校の予定を把握する(試験日程、行事日程等)
  • 家庭と自分の予定を把握する(外出予定、友達との約束等)
  • 自分が1時間で学習できる量を知る

上記が揃って初めて試験日(提出日)までの学習スケジュールを立てることが可能になります。
SOLEプログラムでは、お子様の得意と苦手に合わせた予定の把握やスケジュール立ての方略を子どもと一緒に考え実行し、そのPDCAサイクルを回すことで、お子様が自分の力で「評定3」以上を獲得できるよう指導していきます。

受験科目

受験準備の負担を低減するには受験科目の数や選択する科目選びは重要なポイントです。
大阪エリアの金光藤蔭高等学校は、3教科受験の入試ですが、特に入試科目に「数学」を受けない選択ができる数少ない学校です。算数障害をお持ちのお子さんにとっては非常に受けやすい学校だと思います。

入試問題とのマッチング

書字障害があるお子さんの場合、国語、英語の問題で記述が多い入試問題は不利になります。各学校の過去問を分析し、お子様の得意と苦手にマッチした出題傾向の学校を受験するようにしましょう。

興国高等学校は、素晴らしい学校設備と多彩なコース設定のある人気校です。入試は3教科受験で、特に英語や国語の試験では60%程度が選択問題であり、ここを攻略することで合格最低点を獲得することが充分可能です。書字が苦手なお子さんにはマッチした入試問題と言えるでしょう。

また、読みに苦手さがあるお子さんの場合、問題の難易度だけでなく、問題文の紙面構成、行間、文字の大きさ、字体、余白なども得点に大きく影響します。実際の過去問題をみて、「見やすさ」を確認しておきましょう。

SOLEプログラムで、自分の特性に合わせた受験攻略法を見つける!

発達検査や行動観察を通して、お子様の学習上の困難の背景を明確にすることで、お子様にとって最適な受験戦略の提案を行います。

例えば書字障害のあるお子さんでは検査を実施する事で書字の苦手さの要因が見えてきます。
「文字を思い出すことは難しい為に書けていないが、見本があれば書くことが出来る」お子様では、英語の入試問題のうち、書き換え問題や並び替え問題など「書く文字の見本がある」問題は十分にターゲットになってきます。
また、「文字は頭の中に浮かんでいるが、書字の不器用さから書けていない」お子様の場合は、選択問題や空所補完など「書く文字が少ない」の問題がターゲットになります。

SOLEプログラムでは、お子様が最もパフォーマンスを発揮しやすい受験攻略法を見つけることが可能です。

point 3
苦手を乗り越える教育システム

受験を乗り越え志望校に合格したあと、3年で卒業する事が将来の目標達成には大切です。単位が取れず留年した場合、多くのお子さんが中途退学をしてしまうのが現実です。中途退学後の進路選びは選択肢が限られますので、お子様の希望に合った学校を探すには大きなエネルギーが必要となります。そうならないためにも、お子様の苦手に対応できる教育システムが準備されているか確認しておきましょう。

学習の苦手
学習の苦手さがあるお子さんの場合、下記のポイントを確認しておきましょう。
テストの点数だけでなく生活面での評価がどの程度加味されるか
テストで欠点となったときに補講や追試等の措置があるのか
ICTの導入状況(読み書き障害があるお子さんは、学び易くなります。)
生活面の苦手
友達関係や学校生活への適応など、生活面での苦手さがあるお子さんの場合は以下のポイントが重要です。
スクールカウンセラーが常駐しているか
カウンセリングルームの利用のしやすさ
クールダウンの場所や教室に入りにくい時に利用できる別室の有無
生徒に対する教員の人数

例えば、下記の学校には校内カウンセリングの体制や別室が準備されているなど、生活面においても丁寧な対応が期待できます。

・ 上宮高等学校 ・ プール学院高等学校 ・ 大阪電気通信大学高等学校 ・ 明星学園高等学校  

SOLEプログラムで、自己理解を深める!

学校生活に困り感を感じた時に、自分にとってどのような援助を求めれば良いかを知る事はとても重要です。
SOLEプログラムでは、発達検査や行動観察から見られるお子様の特性について適切なタイミングと理解しやすい言葉でフィードバックを行い、自己肯定感を落とすことなく自己理解を深める関わりを行います。困ったときにHELPが出せる力の獲得が「自分らしく自立する」の第一歩です。

point 4
お子様の学び方にあったカリキュラムや環境

中学校の生活の中で、学校への行き渋りや不登校になった時期があるお子さんもおられることでしょう。高等学校は進級や卒業のために「単位」を取得していく必要があります。学校はおおむね2つのタイプがあります。 お子様が無理なく卒業できる学校を選択しましょう。

1年毎に進級のための
取得単位が決められている
「学年制」
3年間で卒業に必要な単位
(74単位)を取得する
「単位制」

単位取得には、「基準の成績をとる」「所定日数を出席する」が必要です。
中学校で、行き渋りや不登校になりがちなお子さんの場合、この「出席日数」は重要なポイントです。
通常の課程では。所定の出席率は各教科ごとにその全授業時間の2/3以上となっています。高校の先生方のお話をお伺いすると「成績は全力でサポートしますが、この出席率だけはどうにもならないので・・・」といわれるほどです。

学校に毎日通うことや教室で過ごすことに不安のあるお子さんは、「出席率に配慮が得られる」「別室での時間を出席にカウントする」などの環境が整っている学校を選ぶことも選択肢の一つです。

例えば、金光藤蔭高等学校のエンカレッジコースは、不登校気味のお子さんをサポートする環境が整っています。また、樟蔭高等学校は、通常の教室で学習するのが苦手なお子さんが安心して学べるようキャリアサポート室を設置し、個別学習や専門のコーティングスタッフがきめ細やかなサポートをしています。

このように、将来の目標に向けて、どのような進路を選択していくかを考えていくためには、お子様の姿を正しく捉えていく必要があります。
その方法として、検査を実施し、お子様の得意と苦手を把握することが重要です。

なぜ検査をするのか(Why)

人間の「知能」は、あらゆる能力が複雑に絡み合って形成されています。
現在は、「記憶」や「コミュニケーション」という特定の能力を指しているものではなく、人間の様々な能力を統合して「知能」と定義しています。
そしてその「知能」は個人の「得意な能力」「苦手な能力」によって様々な形を示します。

現在、「知能」は大きく10個の能力を総合して「知能」と位置付けられています。
「得意な能力」と「苦手な能力」を見つけることができるのは知能検査だけです。
「知能検査」は、科学的な理論に裏付けされており、お子様の未来をどう考え何を目指すのか、どのような学びが最適なのかを考える指標となります。

<検査を実施する意味>

お子様にとって「個別最適な学習」というのは、お子様の知能の形にピッタリとあてはまるものです。
従来の、学校や通常の学習塾では、個人に合わせた学習ではないため、お子様の知能の形に当てはまらない場合があります。
そこで、このSOLEプログラムでは、あらゆる検査を駆使し、お子様の知能の形を高い精度で明らかにします。

どうやって検査をするのか(How)

検査実施の流れ

1
来所
SOLEで実施する検査は、すべてお子様と検査者の1対1で行います。
保護者様は、検査の間別所にてお待ちください。
終了予定時間は事前にお知らせいたします。
2
検査実施

検査時間は、検査によって異なりますが、1時間~2時間程度かかります。
検査を実施する場所は、静かで刺激が少なく集中しやすい環境です。
その中でお子様との信頼関係(ラポール)を築きながら、お子様の状態を詳細に観察して実施します。
途中休憩が必要な場合は、適宜休憩を取ります。

検査は言葉での説明や指示によって行います。
SOLEで実施する検査はすべて標準化された検査であり、検査の信頼性や妥当性が保証されています。
検査ごとに対象となる年齢に幅が設定されているため、答えることが難しい問題もあります。お子様が答えられない場合でも、検査者が無理に答えを促すようなことはせず励ましながら進めますので、安心して検査をお受けください。

3
お迎え
終了時間にお迎えに来ていただきます。

検査時に持ってきてもらうものは特にありません。
休日の午前中や昼間など一日の活動量がまだ少ないタイミングが最適です。

SOLEで実施する検査は、すべて標準化された検査です。
どんな検査を実施するのかは、最初の「教育提案」の際にお聞かせいただくお子様の様子や保護者様のニーズに合わせてご提案させていただきます。

検査からわかること(What)

検査を実施し、検査結果を分析すると保護者様が捉えていたお子様の姿と異なった姿が見えてくることがあります。
お子様の困り感として見えている部分は、実はとても表層的なものです。

例えば、「漢字が書けない」という主訴のお子様が2人いたとします。
Aさんは、「漢字を覚えることができないんだ」と言っていましたが、検査を取ってみると『覚える』という記憶の部分は得意な能力があることがわかりました。検査の結果から見えたAさんの「漢字が書けない」理由は、「形を正確に捉えること」が苦手だったためでした。
Bさんは、「見え方が悪くて書けない」と言っていましたが、検査を取ると『形を捉えたり空間を把握する力』は得意であることがわかりました。その代わり、「見たものを覚えること」が苦手で、漢字を正しく思い出して書くことができないということが漢字が書けない理由だったことが検査からわかりました。

このように、検査を取ってみると、見えている困り感の背景が明らかになります。
お子様の中の得意な能力と、困り感の背景を正しく把握し、得意な能力を活かした最適な学習方法で学ぶことが重要です。

<テスト・バッテリー>

複数の検査を組み合わせて実施することを「テスト・バッテリー」と言います。
最新の知能検査と、その他の検査でバッテリーを組むことで、より詳細なお⼦様の知能の形を把握することが可能です。
知能検査WISCだけでは捉えきれない、お⼦様の能⼒の側⾯や凹凸について多⾯的に把握していくことで、お子様の未来に向けた戦略の精度を高めることができます。

EX)WISC×K-ABC2(知能検査)
WISCの数値だけでは、お子様の困り感を把握することが難しいことがあります。
WISCだけではお子様の「知能の形」の一部しか知ることができず、数値上得意と苦手の間にあまり差がないように見られ、お子様の困り感が顕著に現れない場合があります。
そんな時には、知能検査の種類を変え、違った角度からK-ABC2の検査を実施することで、より広範囲に、より多角的にお子様の知能を把握することが可能です。
また、K-ABC2を取ることで読み書き計算の能力も合せて見ることが可能なので、学習上の困り感をWISCの結果と統合して分析することもできます。
EX)WISC×LCSA(⾔語・コミュニケーションスケール)
WISCの結果からわかる数値から全体的な「知能の形」を知ることはできますが、一つ一つの能力の細部をさらに深く探るためには、各能力に特化した検査を組み合わせることで、その能力の得意と苦手を把握する精度を高めることができます。
WISCの結果から⾒た全般的な知的能⼒の中で、言語の力は年齢相当と言われたけれども、日常生活の中でコミュニケーションの苦手さを感じたり、語彙が少ないように感じたりするケースがあります。
その場合は、LCSAを実施し、WISCの結果と併せて分析をすることで、お子様の言語能力をより詳細に把握することができ、WISCだけでは、とらえきれないコミュニケーションの苦⼿さや⾔葉の理解の困難さの原因を見つけ出すことが可能です。

<セカンド・オピニオン>

他機関で実施した検査結果についても、あらゆる検査の知識と技術を駆使して、検査所⾒からお⼦様の「得意」と「苦⼿」に付いて類推し、読み取れることをお伝えすることが可能です。
「検査を取ったけれども、結果をみてもどういうことかよくわからない」という保護者様の疑問にお答えします。

SOLEでは他機関の検査所⾒の分析に加え、保護者様のニーズやお子様の状況把握の必要に応じて追加の検査をご提案させていただきます。
その際には、他機関の検査結果と追加検査の結果を統合して包括的に分析し、お子様の能力をより詳細に捉え、最適な学習方法をご提案致します。