SOLEプログラムとは
「SOLEプログラム」は多様なお子様たちを誰一人取り残すことなく育成するエビデンス(科学的根拠)を基にした、一人ひとりのお子様に「個別最適」なオーダーメード学習プログラムです。
Self ・・・・・ お子様一人ひとり
Optimize ・・・・・ 最適化
Learning ・・・・・ 生き方を含めた学び
Evidence ・・・・・ 最適化を裏付ける科学的根拠
SOLEプログラムは必然の中で生まれました
20数年前にフリースクールで数学を教え始めたことをきっかけに「学びにくさ」を抱えたお子さんの学習支援に引き込まれていきました。
その後、学習塾や放課後等デイサービス事業で学習支援を続ける中で強く感じてきたことは、学校に行きづらい子、字を書くのが苦手な子、計算が苦手な子も、すべてのお子さんが「学びたい!苦手なことも出来るようになりたい!」と思っているということです。
そんなお子さんに寄り添い、時には鼓舞激励して、自分らしく学ぶことに伴走し続けてきました。
そして、その過程で想いを共有する多くの仲間たちにも出会いました。
試行錯誤を繰り返し、「その子にとって最適な支援とは何か」を追求する中で、最も効果的でよりお子様への負担が少ない支援を見つけるには、個々の困り感の背景にあるものを科学的根拠(エビデンス)を基に捉えアプローチする考え方は不可欠でした。
複数の知能検査や機能検査を組み合わせお子様の特性(強みや弱み、情報処理の傾向)を分析し、そこに指導の中で見られる解き方や間違い方、視線の動かし方、書字の運びといった行動観察を重ね合わせて得られるエビデンスに基づく支援こそが、お子様自身の持つ能力や時間を最大限に有効活用し、最も効果を発揮する支援法であるという確信にたどり着きました。
私たちが考える「個別最適な学び」
社会は大きな変革の時代を迎えています。
情報化社会といわれたSociety4.0から、新たな社会Society5.0の実現に加速度的に進んでいます。
こうした社会に対応するために教育の在り方も大きく変わろうとしています。
令和3年3月に文部科学省から、目指すべき新しい時代の教育の姿として「学習指導要領の趣旨の実現に向けた個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に関する参考資料」(以下、文科省資料とする)が提言されました。
この中で「個別最適な学び」については、「指導の個別化」と「学習の個性化」として整理されています。
全ての子供に基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させ、思考力・判断力・表現力等や、自ら学習を調整しながら粘り強く学習に取り組む態度等を育成するためには、教師が支援の必要な子供により重点的な指導を行うことなどで効果的な指導を実現することや子供一人一人の特性や学習進度、学習到達度等に応じ、指導方法・教材や学習時間等の柔軟な提供・設定を行うことなどの「指導の個別化」が必要である。
https://www.mext.go.jp/content/210330-mxt_kyoiku01-000013731_09.pdf
基礎的・基本的な知識・技能等や、言語能力、情報活用能力、問題発見・解決能力等の学習の基盤となる資質・能力等を土台として、幼児期からの様々な場を通じての体験活動から得た子供の興味・関心・キャリア形成の方向性等に応じ、探究において課題の設定、情報の収集、整理・分析、まとめ・表現を行う等、教師が子供一人一人に応じた学習活動や学習課題に取り組む機会を提供することで、子供自身が学習が最適となるよう調整する「学習の個性化」も必要
この文部科学省が提言している「個別最適な学び」はGIGAスクール構想、ICTの活用を軸として進められています。
このテクノロジーの活用によって得られる学習履歴(スタディログ)や生活・健康面の記録(ライフログ)等の様々なデータを可視化し活用することで、お子様が自らにあった学び方を主体的に考え模索していくことを目指しています。
この文部科学省が進める「個別最適な学び」もICTの活用により得られるエビデンスによりお子様一人ひとりの学び方を目指すものですが、多様な学びが必要なお子様には、上記の学習履歴等のデータだけでなく、学習履歴の背景にある本来お子様たちが持っている特性を知能検査や行動観察によって分析し、それをエビデンスとして加えることが「個別最適な学び」の実現には最も重要であると考えています。
これからの新しい時代の教育には、私たちが時間をかけて試行錯誤し実践してきた「SOLEプログラム」が求めれていくと考えています。
SOLEプログラムは、単なる学習支援ではなく「自分らしく生きる」ためのプログラムです。
SOLEプログラムで行う学習支援は、お子様の得意な能力と苦手な能力を客観的に捉え、得意な能力で苦手なところをカバーする方略を探っていきます。
お子様自身の目標に合わせて「自分でできた!」という事実を積み重ねていくことで、自己肯定感が高まり、その後のお子様の人生の中でもその方略が活かされていきます。
さらにお子様の可能性を信じて決して諦めることなく子どもの学びに伴走する大人の存在が「認められた経験」になり自分らしく生きていく力に繋がります。
変化が激しい社会の中で、多様な学びが必要な全てのお子様を誰一人取り残すことなく「自分らしく生きていく」ための「生き方を含めた個別最適な学び」を届けることが、私たちのMissionであり、全ての子どもたちが自分らしく生きていける社会の実現に繋がると信じていま