
9月19日、ギフテッド・2E向け集団プログラム「agorIQ(アゴリック)」の第3回セッションを実施しました。
これまでの活動では、一人ひとりの「好き」や「やってみたいこと」を出し合い、ゲーム・食べ物・自然・生き物という4つの方向性に整理してきました。

今回は、場所・時間・予算・安全面などの条件も踏まえながら、10月から翌年3月までの全18回で、何に取り組むかを子どもたち自身が話し合いました。
「自由に考えること」と「条件の中で考えること」
活動内容は自由に考えられますが、実際に実施するためには条件があります。今回は、主に次のルールを共有しまし
た。

- 活動場所は大阪市内
- 予算は1か月5,000円まで
- 外出は3月までに最大2回
- 包丁などは予め指導者が扱う
- デジタルゲームではなく、ボードゲームを対象にする
子どもたちからは、「なぜ大阪市内なのか」「少し市外に出るだけでもだめなのか」「なぜデジタルゲームは扱わないのか」など、さまざまな疑問が出ました。
指導者が決めた条件をそのまま受け入れるのではなく、理由を問い、納得できる部分とできない部分を言葉にする姿が見られました。一方で、全員が同じ基準で活動するには、どこかで線を引く必要もあります。
制約をなくすのではなく、制約の理由を確かめたうえで、その中でできることを考える。これも、今回の大切な学びの一つです。
違う意見を組み合わせ、ゲーム活動を決定
ゲーム活動では、「新しいボードゲームを一からつくりたい」という意見と、「既存のゲームを研究して攻略やコツを考えたい」という意見が出ました。

どちらか一方を選ぶのではなく、子どもたちは回数の配分を調整しました。
話し合いの結果、5〜5.5回を使ってオリジナルのボードゲームを制作し、最後の0.5回ほどで遊び方のコツをまとめることに決まりました。制作が早く進んだ場合は、コツを考える時間を増やします。
自分の案を主張するだけでなく、相手の理由を聞き、少数意見も残せる形へ調整する。合意形成のプロセスが表れた場面でした。
食べ物は「食べ比べ」と「つくる」をつなげる
食べ物活動では、「つくって食べる」「お店の商品を食べ比べる」という二つの案が出ました。
話し合いを進めるなかで、まずお店の商品を食べ比べて特徴を知り、その発見を参考に自分たちでつくり、完成したものも比べてみる、という流れが生まれました。
ただ食べる、ただつくるだけではなく、観察する→違いを考える→試してつくる→振り返るという探究のサイクルにつながる計画です。
食物アレルギーや安全面も確認し、食材の購入や包丁を使う作業は指導者が担当することにしました。具体的なテーマと回数配分は、食べ物活動の初回に改めて話し合います。
自然と生き物は、外出回数から組み立てる
自然・生き物活動では、限られた2回の外出をどう使うかが焦点になりました。

「自然と生き物の両方で外出したい」「動物園や水族館は自然なのか、生き物なのか」などの意見が出るなか、目的と必要な準備を整理しました。

最終的には、自然活動を「計画する回+外出する回」の2回セットとして2セット実施し、計4回に。生き物活動は、室内で調べる活動として2回行うことになりました。
行き先の候補には、大阪城公園、植物園、動物園、水族館、鶴見緑地などが挙がっています。実際にどこへ行き、そこで何をするかは、自然活動が始まるときに子どもたちが決めます。
10月から3月までの活動スケジュールが完成
今回の話し合いで、半年間の大きな流れが決まりました。
- 10〜11月:食べ物(6回)
- 12月〜:ゲーム(6回)
- 2〜3月:自然(4回)・生き物(2回)
最初から用意された計画に参加するのではなく、自分たちの興味を出発点に、条件を確認し、意見の違いを調整しながら計画を形にしました。
話し合いを通して育てたい力
今回のセッションでは、疑問を持つこと、理由を説明すること、全体のスケジュールを見通すこと、相手の意見を取り入れて提案を修正することなど、多様な姿が見られました。
発言の仕方や得意な表現方法は一人ひとり異なります。agorIQでは、指名して考えを聞く、選択肢を示す、ホワイトボードで意見を見える形にするなど、全員がそれぞれの方法で参加できる環境づくりも続けていきます。
今回完成したのは、活動の「完成形」ではなく大きな設計図です。これから各テーマの初回に、具体的な内容や役割、必要な道具を話し合い、実際の活動へつなげていきます。
子どもたちが自分たちで決めた計画を、どのように実現していくのか。今後の展開もぜひ楽しみにしていてください。
agorIQ参加者募集中
agorIQでは、現在残り2枠の参加者を募集しています。
「興味のあることをもっと深めたい」「同年代の仲間と一緒に探究したい」「自分の考えを表現し、話し合う経験を重ねたい」という方は、お気軽にお問い合わせください。
※参加受け入れの締め切りは、2026年10月末です。途中参加をご希望の場合は、お早めにご相談ください。