
10月17日、ギフテッド・2E向け集団プログラム「agorIQ(アゴリック)」の活動を実施しました。
今回のテーマは、前回の食べ比べをもとに、おにぎりとお餅の実験計画を立てることです。
ただ「おいしそうな組み合わせ」を選ぶのではなく、材料の比率をどう変えるか、何を加えて比べるか、その違いをどのような観点で確かめるかを話し合いました。
前回の試食を「データ」として振り返る
はじめに、前回の食べ比べで作成したマトリックスを見ながら、結果を振り返りました。

同じものを食べても、「甘い・しょっぱい」「やわらかい・かたい」「好き・苦手」など、注目する点は人によって異なります。
自分がどのような基準で判断したのかを言葉にし、ほかの人の見方と比べることで、次に試してみたいことが少しずつ見えてきました。
また、きなこと砂糖の比率が1:1と1:2で、砂糖の割合が違うのに甘さの評価が近かった点にも注目。「十分に混ざっていなかったのでは」「全体量や付ける量の違いで、実際に口にした砂糖の量は同じくらいだったのでは」と、結果だけでなく実験方法にも目を向け、批判的に検討する姿が見られました。そこから、「量をそろえる」「よく混ぜる」といった次の実験に向けた改善案も生まれました。
作る前に、実験の枠組みを確認
次に、これから行う実験計画の枠組みを確認しました。

今回のポイントは、調べたい部分だけを変え、それ以外の条件をそろえることです。
たとえばツナマヨおにぎりなら、ツナとマヨネーズの比率を変えながら、ご飯や具材の量などは同じにします。さらに、追加する食材の有無を組み合わせ、合計6種類を食べ比べる計画です。
職員がすべての作り方を決めるのではなく、安全面や個数などの共通条件を示したうえで、比率や追加食材は子どもたちが考えました。
「おいしいと思う」から一歩進んで、理由を考える
ツナマヨの比率を決める場面では、「マヨネーズが多すぎると、おいしくないかもしれない」という予想が出ました。
一方で、「あまり売られていない比率だからこそ、実際に試して確かめるのも面白い」という意見も出ました。

普段よく見かける組み合わせを選ぶだけでなく、あえて結果が分からないものを試す。話し合いが、好みを決める場から、問いをつくる場へと変わっていきました。
前回の結果を、次の作り方につなげる
砂糖きなこ餅の比率を考える場面では、前回の試食結果が判断材料になりました。

「前回はどう感じたか」「比率を変えると、味はどう変わりそうか」を振り返りながら、作る3種類の候補を絞っていきました。
経験をその場限りで終わらせず、記録を見返して次の計画に生かすことも、今回の大切な活動です。
意見の違いを、理由を聞きながら調整する
追加する食材については、塩、砂糖、チーズ、ピザソースなど、さまざまな案が出ました。

自分の希望を伝えるだけでなく、「なぜ合うと思うのか」「どのような味になりそうか」を説明し、相手の理由も聞きながら話し合いました。
意見が分かれたときには、伝え方を考え直したり、相手の説明を聞いて候補を見直したり、時間を意識して譲ったりする姿も見られました。
次回は、計画を実際に試します
次回は、自分たちで立てた計画をもとに、実際におにぎりやお餅を作って食べ比べます。予想した味になるのか、意外な組み合わせが新しい発見につながるのか。結果をマトリックスにまとめながら確かめていきます。
話し合いと実験を通して育てたい力
今回の活動には、比率を考える力だけでなく、さまざまな学びが含まれています。
- 前回の経験や記録を、次の判断に生かす
- 変える条件と、そろえる条件を区別する
- 結果を予想し、理由を言葉にする
- 相手の意見を聞き、自分の案を見直す
- 話し合いの目的を意識し、進め方を提案する
agorIQでは、正解を早く出すことよりも、自分の考えを持ち、相手と共有し、試しながら確かめる過程を大切にしています。
今回つくった実験計画が、次回どのような結果につながるのか。子どもたちの発見を楽しみにしています。
agorIQ参加者募集中
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